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2008年 06月 17日
![]() 『天涯の佳人』 著者:夜光花 イラスト:DUO BRAND キャラ文庫 2008年4月 受けは天涯孤独(ほぼ)という設定の天才的な三味線奏者の20歳。でも、とても地味。服の描写は殆どないけど、きっと今風じゃないに違いない。 攻めは、IT会社の社長でお金持ち、受けの才能にほれ込みついでに受けにもほれ込んで投資するスポンサーという設定。きっとおしゃれさん。 受けの淡々とした様子と、三味線に対する情熱的ではないけれどでも実は本当は情熱的という設定賀とても良かった。華々しさがない中にも、受けの持っている芯の強さというかきらびやかではないけど、光彩の放たれる様子がとても上手く描かれている。攻めは、ひたすら受けを大切にするタイプなので、「お金持ちなんでも出来てそして受けに甘い」というありがちな設定に見えるけど、ちょっと潔癖症というところが、はずし気味でいい感じ。それに、大切にするあまり、受けの鈍感さにきれてチューしちゃうところとかは、ありがちだけど、王道はとてもいい。 なんといっても、やっぱり作者のキャラ作りには脱帽。夜光さんのこの設定はいつも意表をついて、ぐっと読ませてくれます。奇抜さは、ありがちという王道の積み重ねの中にちょこっとあるから光るのであって、王道だけでもパターン化されてつまらないし、奇抜さばかりが目に付くと、ストーリーが伝わらない。この人はこのバランスが絶妙だと思う。 ときどき「いき過ぎ」設定に見えるけど、全部がオーバーしているわけではない、そこがよい。もちろんBLだけではなくて、(小説の説明にも載っているように)主人公である受けを貶めようとする設定の人もいて、そこもそこそこ楽しめます。単純にサスペンスものとするのは、ちと無理があるけど。でも、主人公の苦境を浮き立たせるためには必要なストーリー。 絵は時々攻めがアメコミ風に見えるけど、全体的にはあってます。 Hシーンは沢山はないけど、そこはきちんと読ませる設定になっていていい~!でも、半分以上経ってからのHシーンなので、それ目的の人にはやや物足らないかなと思います。 でも、実は攻めのココロの描写が、三人称のなかで見え隠れするところが結構ぐっと来ますね。 夜光花さんの作品はもっと沢山読みたいな~。 2008年 06月 16日
![]() 『17才の密かな欲情』 著者:高久尚子 コアマガジン 2008年4月 初回限定版を買いました。「ALL書き下ろし漫画小冊子付き!!」とかかれてました。 まず攻め受けは、昔なじみ。受けはそれを忘れているけど、途中で思い出します。受けが17才ですが、攻めの17才の頃の話も出てきて、それが「17才の~」ということになるんだな。 結構エッチはしっかり書いてあるから、エロい感じがする。けど、ピュアな二人(私にはこう見える)が、そのエロさを単なるいやらしさに終わらせないところがいいです。 攻めは教師、受けは高校生。学校同じ、スキー教室でのハプニングから、話しが始まる・・・という感じです。絵はきらきら系ではなく、どちらかというと素朴系を丁寧に書いているという感じ。でも、時々デッサンが微妙になって、受けが小さすぎたり攻めが縦長すぎたりする感じがします。ストーリーに影響するというほどではなし。 時々攻めキャラ(2人いるので)が、絵的に繊細に見えます あと、感情の起伏が、攻め受けやや分かりにくいところがあるかな~。 それでもって、おまけ。 これはただひたすらエッチしてます。 やおい王道そのものさ。 2008年 06月 16日
![]() 『胸に手をあててみろ!』 著者:たけうちりと イラスト:山田ユギ 株式会社ムービック 新書:ゲンキノベルス 2004年1月 amazonはいかい中に見かけた、年下攻めもの。 年下君のココロがあまり読み込めずにちょっと不消化ぎみです。 受けは三十路の借金取り(雇われ)で、お尻モデルをしていたような美尻の持ち主。 攻めは幸運を運ぶという噂の銀行員、容姿端麗まじめ。 美尻は結構書かれていたけど、幸運のほうは、インパクトが薄いかな? 私の思ったほどココロの描写がなくて少し残念。行動的には誘い受けだと思うけど、この手のパタンに見られがちな、唐突感が否めないです。 借金取りが、ちょっと窮地に追い込まれてあれよあれよという間に自分の身の置き所が変化していく様子は見所あったかな。普通の小説で読んだら結構いけたかもと思う。 2007年 12月 02日
![]() 『檻-おり-』 著者:烏城あきら イラスト:今市子 キャラ文庫 2007.11 なんだか暗そうな話で、少し躊躇していました。これを読もうと思ったときは私生活がハードだったので、心が暗かったから(笑)。すぐ影響される性格なので。 いとこ同士の関係と、血縁者のうしろぐらーい関係あり。H描写は少なめですが、十分淫靡です。途中まで、BLだということを忘れるくらいの少なさ・・・(汗 微妙に痛い目な描写もある。 話の半分くらいまでは、テンポが悪いような感触でなかなか読み進むことが出来ず。でも、背景が明らかになってくると、前半のまったりさがすごく響きました。 主人公を取り巻く人々の異常性がホラーのような感じ。まさしくBLだと思うけど、いやBL要素を十分認めつつもストーリーは、世間の人々に読まれている小説となんら変わりはないと感じた。映画とかでも十分BL好き以外の人々にも受け入れられるような話しです。 でも塑像を巡る主人公の葛藤は、十分18禁かな(笑 2007年 11月 17日
『ありえない二人』作者:山田ユギ バンブー・コミックス 麗人セレクション 2007/11 amazonを久しぶりにはいかいしたらこれが載っていました。そういえばちょっと前に調べたときに、購入しようと思っていたんだっけ・・・。早速書店へ行って購入しました。 表題作のほかに、「死ぬ前にやっておきたいこと」「ああ爆弾」「檻」と収録されています。 この中で「ああ爆弾」が5作入っていて、読み応えあり。水泳のインストラクター(ヘタレ)×美しきバーのマスターというCP。バーのマスターはありがちですが、お部屋が汚かったりするところはさすが山田ユギさん、キャラ作りが素敵。 攻めのインストラクターも、直線型の年下君でヘタレなところもいい。 ユギさんのキャラ作りはいつも楽しいと感じます。麗しくないなかで、切ない表現がところどころ見え隠れするのがこの人のぐっと来るところです。 「ありえない二人」も二人の関係が単純な恋愛ではないところが、おおそう来るか!と思います。あとがきでこの攻めの顔が(コップ持っているほう)地味なのが心配とかかれていますが、どうしていい男じゃないですか。設定が頑固な職人なので、それが伝わる絵だと思います。 ユギさんの描く筋肉が好きです。無駄なお肉がなくて、きれいで、弱弱しいわけじゃなく描かれているから。 |
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